NTTドコモなど携帯キャリアはダントツ利益率No1だから配当金も高かったが減配はあるか?

携帯キャリアの通信料金に対して、菅義偉官房長官が「携帯電話料金は4割値下げできる余地がある」と発言したことにより、NTTドコモが料金設定の見直しを実施したことで通信大手3社の株価が暴落している。

11/01の終値を前日比で見ると、その下落っぷりが判る

◆携帯大手3社(KDDI、NTTドコモ、ソフトバンク)の11/1の株価下落率

NTTドコモの高い営業利益率と高配当の関係

携帯キャリアでもNo1のNTTドコモの過去5年間の営業利益率をみてみると


2014年から営業利益率20%と高い水準をキープしている。この高水準はNTTドコモだけでなく、auもソフトバンクも同じで20%を超えている。



ちなみに業種別の売上総利益率を調べると

◆業種別毎の売上総利益率

という数値が出てくるほど通信キャリアの絶対的な利益率が見えてくる。

過去10年の純利益ランキングにも携帯大手3社はTOP10にランキングしている。

ただ、自動車メーカーも結構上位にいるんですよね。携帯キャリア3社が圧倒的な利益ってことも言えないような・・・



2018年度の一部上場企業の営業利益ランキングを見ると携帯大手3社の儲けっぷりがもっと顕著になります。

◆2018年度営業利益ランキング・トップ10

そして、NTTドコモの話に戻すと当然高い利益率を長年続けているので株価の配当も高くなるわけです。

NTTドコモの高配当はいつまで続くか?




NTTドコモの2017年決算説明書を見ると5年連続で増配し続けているのがわかります。

◆NTTドコモ過去5年間の配当金

これでNTTドコモの配当利回りは東証一部全銘柄の平均配当利回りを大きく引き離している。2018年度配当利回りも3.95%となっている。

◆NTTドコモの配当利回り

これで今回の株価暴落でさらに利回りは4%を超えて大きく上がっている。

しかし、それでラッキーと言って買いに向かうのは危険すぎます。

この株価暴落は間違いなく、今回の通信料金の見直しで携帯大手3社の利益率が落ちるために2019年度は売上高が伸びても純利益が下がる増収減益に繋がること。

さらには、5年連続で続いている配当金の増配が一転して減配に繋がることも見越して株価は今後も織り込まれることとなるでしょう。

ちなみに、本日の日本株は一転して全体的に上がっているので携帯大手3社も上がっているようですが、私は資金に余裕があっても携帯3社は買いません。
少なくとも年内は様子見した方が無難な株だと思います。

もちろん、今のような大きなリスクを含んでいる時に買うことでリターンが得られると購入するのは構いませんが、それなら大企業の大手3社よりもグロース株を購入した方が良くないですか?


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