「証券コンソーシアム」の発足のお知らせ~証券会社を中心に全35社が参加~
ですが、このコンソーシアム次第では口座管理が便利になりそう。
「証券コンソーシアム」の発足のお知らせ~証券会社を中心に全35社が参加~
4月には35社で発足したコンソーシアですが、8月には16社増えて51社になっているようで、業界としては無視できない存在になっているのは間違いありません。
「証券コンソーシアム」の目的は
『分散台帳技術(DLT)や生体認証、人工知能等の先端技術を活用した新たな金融インフラの検討』
になります。
特に期待しているのは、分散台帳技術(DLT)です。
分散台帳といえば、仮想通貨ビットコインで導入されて注目された技術ですね。
これまで銀行や証券会社などで中央管理していたデータを分散された台帳で管理しましょうってことです。
そうすることで、中央一括管理せずに分散させることでコストを下げることが可能となります。
我々にとってメリットはコストが下がることで手数料が下がるという直接的メリットがありますが、一番のメリットは証券会社に1つ口座を持っていれば、他の証券会社に口座を作りたいときにボタン1つで可能となります。
これまで新たな証券会社に口座を作るのはメンドクサイイメージがありましたが、それが大きく変わることになります。
あとは、NISA口座も1つしか持てないので、その移管も簡単に出来るようになります。
ただ、DLT先端実験WGのスケジュールを見ると早くても2020年くらいの実用化となりそうです。
証券会社も銀行と同じく、フィンテックの波が来ているので自ら変わらないと生き残れないので必死で頑張っているのでしょう。
あとは、認証セキュリティの向上もあるようです。
これは団体標準で高セキュリティを実現してくれれば仮想通貨取引所のようにセキュリティの優劣によるハッキング被害がなくなるので、ユーザーは安心してどの証券会社にでも口座開設が出来るようになります。
【参考記事】
証券業界の共通基盤構築を推進 - 「証券コンソーシアム」第二回全体会