投資の基本 : 金融庁
当然のように、複利効果を使った長期投資の紹介がされています。
また多くの資産に分散する分散投資方法や長期で積立することで資産の変動を平均化することが出来るドルコスト平均法についても紹介されています。
つまり、多くの書籍やネット上で言われている投資の基本は3つあります。
1.複利効果
2.分散投資
3.長期積立によるドルコスト平均法
このことを総合すると、手数料の安い投資信託(インデックス投資)を選択するのがベストであることが導き出されます。
そうなると
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』
が最善策のように感じます。
eMAXIS Slim
しかし、これはリスクが低い投資の紹介であり、その根拠もこれまでの統計から出ている話でしかありません。
また歴史としても資本主義が始まって200年程度の歴史からの統計学です。
これからの未来の100年後も同じという保証はありません。
AI技術が進化して、ベーシックインカムという制度も議論され始めて、IPOに変わるICOという資金調達方法が広がり、さらに少子高齢化問題や食糧問題などの社会問題もあり、数え上げればキリがないくらいに社会は変化していきます。
その中で投資の世界は、これまでの歴史通りに動いていくということだけ信じることも危険な話だと思います。
ただ、これまでの統計から複利効果、長期投資、分散投資を取り入れた資産運用が一番ベターな選択であることは私も賛成します。
この流れを後押しした『ジェレミー・シーゲル,』という人の存在も大きいです。
この図のインパクトは大きいです。この本を読んで米国株に投資しようと決心した人も多いのではないでしょうか?
これを見ると、分散でなく米国株1択で良くない?って思えるくらいのインパクトです。
上の図は有名なグラフで、現在の価値で1ドルを1801年に株や国債、金、ドルにそれぞれ投資したとして、2003年に投資した価値がどうなったのかを表した図です。縦軸が対数目盛で表されているので実際には圧倒的な差があります。
具体的には株は、長期国債の557倍、短期国債の1985倍、金の43万倍、ドルの853万倍に価値が増加しており、その額59万7,000ドルです。ドルは残念ながら現状維持も出来ていない0.7ドルという結果でした。
ただ、最近ではシーゲルさん自身が新興国の株価の方が米国株より割安という発言があったり、近年のGAFAの爆上げによるバリュー株投資の終焉を感じている有名投資家がいるなど、先行きが怪しくなっていることも否めません。
以下の記事では、「株式投資の未来」の著者ジェレミー・シーゲル氏の言葉を文字って『成長の罠の罠』と書かれています。
米国株を空売りする天才アインホーンは「成長の罠の罠」に敗れるのか?=東条雅彦 | ページ 4 / 6 | マネーボイス
結局は投資に絶対はなく、多くの人が無数の投資術を語っているし、多くの人が全く異なる投資手法で大金持ちになっていることを考えれば答えなんて10人10通りあるのは明確でしょう。
それなのに、1つの手法を盲目に信じるのは危険だと思います。
そして、私の考える投資の基本はただ1つです。
自分で情報収集して、自分で考え行動することだけです。
集中・分散・長期・短期・中期・高配当・バリュー株・グロース株などに正解や常識なんてありませんよ。