20日の株価も5%を超える下げで始まった。
18日火曜には50ドルあった株価が既に40ドル近くまで落ちている。ざっくり20%近くの下落を2日で達成したことなります。
このブログを書いている時点のSFIXチャート
まずは、SFIXのビジネスモデルを簡単に紹介すると
AIを使って、洋服を定期的に送ってユーザーは欲しくない洋服は返却するサブスクリプションと言われているビジネスモデルです。
詳細は過去の記事に書いています。
米国株の個別銘柄紹介
それに対して、アマゾンの新サービスが機械学習というワードでアパレル商品を選択出来るツールとなれば、ビジネスが競合すると思っても仕方ないと思いました。
Amazonからビジュアル・ショッピングツール、Scout登場――機械学習で検索をパーソナライズ | TechCrunch Japan
消費者は多数のアイテムからビジュアルな好みによってクリックしていくことでこれまでよりはるかに効率的な選択をすることが可能になるという。
Scout Explorerでは商品画像に「いいね」と「よくないね」を投票できるボタンが付され、機械学習によって検索がパーソナライズされる。消費者はPinterest的にAmazonの商品をブラウズしていくことができる。システムは消費者のクリックによって商品紹介の精度をアップしていくという。
現在Scoutは家具、キッチン、ダイニング、インテリア、パティオ、照明、寝具、婦人靴などの分野をカバーしている。Amazonは今後アパレル、ハンドバッグなどの分野にもサポートを拡大していく計画だ。
アマゾン:スカウトサイト
Scout | Amazon.com
アマゾンの新サービス『スカウト』とStitchFixのサービスは確かに似ている部分もあります。
そして、これまでのアマゾンの実績からして、ビジネスの似ている競合は潰れる可能性が高いのも事実でしょう。
しかし、決定的に違う点が2つあります。
1.アマゾンは完全なる機械学習だが、StitchFixはAI+スタイリストで商品を紹介している。つまり、StitchFixでは人間が介在しているサービスです。
2.アマゾンは自分で検索する必要がありますが、StitchFixは最初に好みをサイト上に書くことを除けば、完全受け身のサービスです。勝手に遅れてきます。
この2つの違いは大きな違いでしょう。
現在、StitchFixのサービスを使っている顧客がアマゾンの新サービスに移行するとは思えません。
ファッションの好みは気まぐれであり、怠惰な人間にはStitchFixのサービスから抜けられないと思うのです。
【参考サイト】
Stitch Fix shares unravel on Amazon Scout report