東芝が迷走中です。
ニュース記事だけでわかるほどの迷走っぷりも珍しいですね。
東芝、デジタル技術に5年で2700億円投資 AIやIoT強化
記事内容は見なくても想像通りでした。
東芝は19年度から23年度の5年間で研究開発に約9300億円を投資する方針を打ち出している。このうち3割程度、約2700億円が人工知能(AI)やあらゆるモノがネットにつながるIoTなどデジタル技術への投資になるという。人材育成や研究者の配置転換も進めながら強化する。
こんな感じで昔頑張っていたのがIBMですね。
まぁIBMはワトソンというニュースに取り上げられるレベルの成果は出せました。
収益には繋げられませんでしたが・・・
東芝は、ニュースに取り上げられるレベルの成果すら上げられるか??疑問です。
富士通でもAIの『Zinrai(ジンライ)』って出していますが、全く話題になりませんでした。。。(ネットで調べたら、まだ頑張っていましたね)
東芝も富士通と同じことになるでしょう。
そもそも東芝や富士通のような一昔前のブランドがあった企業には有名大学出身の就活生が大勢来て採用されていきます。
つまり、頭の良い社員が沢山います。
そういう会社が新規事業をやると、会議、会議、パワポ、パワポ、な日々に時間が費やされて出てくるアウトプットは万人受けする新規事業内容です。
新規事業が万人受けする内容だと成功しませんが、エッジが効いている事業プランも出されている可能性はありますが、そもそも大企業のお偉いさんから新規事業として承認が得られません。
東芝の幹部達はエッジの効いた新規事業プランに対して『東芝の看板が汚れたらどーするんだ』って言ってそうですね。
まぁ既に汚れてますよって部下は心の中で思うのがせめてもの抵抗でしょう。
そして、東芝の出してきた新規事業がAIとIoTってね・・・
想定内中の想定内です。
間違いなく日本の大企業では、日々の会議で以下の言葉が出てきているでしょう。
・エッジコンピューティングで何か出来ないか?
・自社サービスをクラウド側でやったらどうだ?
・IoTのビッグデータ解析をやったら?
・音声認識、顔認識で・・・
・AIサービスを使って・・・
・ウェアラブルデバイスを使って・・・
てな感じでしょうね。
ちなみに、最近のIBMのAIのワトソンでもこんな記事が出ています。
理想と現実のギャップに苦しむ、IBMのWatsonユーザー
またソフトバンクの人型ロボットのペッパーも当然ですが契約更新を8割がしないと予測されています。
人から仕事を奪えずに消えていくAIがしばらくはニュースとなりそうですね。
ペッパー君さようなら 8割超が"もう要らない" 〈週刊朝日〉
こういうニュースからもテクノロジー銘柄が売られている背景にあるのかな?とも考えてしまいました。
ドットコムバブルからGAFAバブルに繋がっているんですね。
ただ、こういう大企業が新規事業にお金をまわすことで良いベンチャー企業にもお金がまわって次のトレンドを生んでくれる可能性もあるので、大企業の新規事業チャレンジは自社の為にはならなくても社会の為にはなっている気がしてきました。
ガートナージャパンが発表した『先進テクノロジのハイプ・サイクル:2018年』