独身にマンションを売りたい人達(マンション購入の罠)


日本がここまで発展できた理由の1つとして、マイホームの為に高い金利で多額のローンを組むことでお金が回っていたらしい。

一方で昔の高度成長期は土地が上昇して、家を買うことが資産形成として成功していた時代もあったようです。

その名残で古い人達は、未だに土地付きの家を購入するのは資産形成として有効と信じる人たちも多いようです。

昔は結婚して子供が出来るとマイホーム探しという流れがありましたが、最近は独身率も増えてきており、結婚しても子供を産まない選択をすることでマイホーム購入が選択肢にない夫婦も増えてきています。

そのため、ネット上の記事や書籍などでマイホーム購入を勧める内容を見ることが増えてきたと感じていました。

最近見た記事が面白かったので紹介します。

独身が"買っていいマンション"の7大条件という記事です。
家賃はもったいない。10万円の家賃を2年間支払ったら、240万円の現金を確実に失う。もし家賃10万円のマンションを買うなら、価格は2500万円程だ。全額住宅ローンを借りるとすると、月の返済額は7.1万円で済む。これだけみても買ったほうがいい。
実際、1年間に約8600人の首都圏の独身者が持ち家を取得している。購入者の6割が女性である。私は「住まいサーフィン」というサイトで購入者支援をしている。サイトで「自宅購入が資産形成につながったか?」というアンケートをしたところ、86%がYESと回答していた。これが実態だ。
凄くマンション購入を煽っている記事です。


『10万円の家賃を2年間支払ったら、240万円。家賃10万円のマンションを買うなら、価格は2500万円程。全額住宅ローンを借りるとすると、月の返済額は7.1万円で済む。これだけみても買ったほうがいい。』

これ凄くないですか。
月7.1万円 x 12ヶ月 x 2年 = 1,704,000円

家賃10万円で賃貸マンションに住んだら2年後何も残りません
確かに240万円が消えます。
月10万円 x 12ヶ月 x 2年 = 2,400,000円

マンション購入した人は30年ローンで月々の返済が7万程度だと支払い総額は3000万円程度となります。

そうすると、マンション購入した人は2年後に約2800万円の借金ローンが残っています。
30,000,000円 - 1,704,000円 = 28,296,000円



その時に定価2500万円で購入したマンションが2800万円のローンを超えた価値まで値上がりしている可能性は皆無でしょう。

そこで、隣人トラブルだったり急な転勤だったりあれば絶望的です。

ここまで考えて、ネットの記事を見るとどーですか?
『10万円の家賃を2年間支払ったら、240万円。家賃10万円のマンションを買うなら、価格は2500万円程。全額住宅ローンを借りるとすると、月の返済額は7.1万円で済む。これだけみても買ったほうがいい。』

最後の締めくくりが凄いです。”これだけみても買ったほうがいい”

次のアンケート結果も購入を煽っています。

『「自宅購入が資産形成につながったか?」というアンケートをしたところ、86%がYESと回答していた。』
ほんとですかね?

まぁ、自社アンケートなのでアンケートを取った母集団が、本当に良い立地にあるマンション購入が出来たのでしょう。

そもそもマイホームの夢は国策でした。

そもそも江戸時代までさかのぼればマイホームを購入するという概念はありませんでした。当然ですが、ローンや銀行って概念もなかったので当然です。
全員が借りた家に住んでいました。つまりは賃貸です。

戦後の日本を発展させるために頭の良い人が考えた経済発展のための施策だったのです。

国民にお金を貸してマイホームを購入させます。
マイホームとして魅力的な地域にする為に、鉄道などのインフラ整備で国がお金をばらまきます。
それによって仕事が増えて、税収も上がります。
国民の生活が豊かになり、さらに日本が発展していくということです。

しかし、現代では貧しい戦後ではありません。
そして、マイホームを購入してもらうことで生活出来ている人がいることも事実です。
マイホーム購入は人生で一番大きな買い物であるのは今も昔も同じなので、自分にとって最善の選択が何か?は常に考えて行動することが必要です。

私はマンションで資産形成するよりも株式投資で資産形成をすることを選択して行動しています。
当然どっちがいいかではないです。
どっちを選択するか?を自分で考えたかが重要です。

【参考記事】
駅徒歩は4分まで 独身が必ず守るべきマンションの選び方 - ライブドアニュース

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